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本当にあった怖い話

お盆休みも終わって仕事を再開しております。

皆様は如何お過ごしでしたか?私は妻の実家がある兵庫県へ行っておりました。

さて、夏も終わりに近づいてきましたが、

今日は本筋とはかなりズレて「怖い話」を。

 

以前、私が出張で福岡県へ行った時の事。

同行していた販売代理店の方が移動中に話されたことです。

代理店の知人に33歳のエンジニア(♂)がおられるのですが、

ある日、有給休暇を使って奥様と二人で島根県から大分県まで車で旅行に出掛けたそうです。

出発したのは20時頃。連日の猛暑を考慮して少しでも涼しい夜にしたそうです。

しかし、乗った車中は熱が篭っており暑苦しい状態。

御主人は慌てて冷房を点けて車中が涼しくなってから出発したそうです。

・・・3時間ほど走った頃でしょうか。

冷房の効き過ぎか、助手席に座っていた奥様は少し肌寒く感じ始めました。

御主人の方を見ると運転しながら楽しそうに喋っておられます。

「ちょっと冷房の温度を緩めるね」

そう言いながら空調のボタンに手を伸ばした奥様は少し奇妙な事に気付きました。

楽しそうに喋っている御主人・・・微妙に呂律が回っていない。まばたき多い。

(眠いのかな?疲れてる??)

「そろそろ運転を代ろうか」と言おうとしたその時、

いきなり御主人は白眼を剥いて気絶してしまいました。

その拍子に右足に力が入ったままになり、アクセル全開。

80キロで走行していた車は、どんどん速度を上げていきます。

90、100、110・・・絶叫しながら御主人を叩き起こそうと必死の奥様。

シフトレバーをニュートラルに入れ、サイドブレーキを使って何とか停車させました。

幸い、平日の深夜だった事もあり他に車は走っていなかったそうです。

すると気絶していた御主人が目を覚ましました。

今までの様子を奥様が説明し、御主人を助手席に座らせて自分は運転席へ。

「疲れてたのかな」と呟く御主人を尻目にエンジンを掛け再出発。

数百メートル進んだ時でしょうか。奥様がふと助手席の御主人を見ました。

そこには口から泡を吹き、白眼を剥いた顔面蒼白の御主人が。

再び車を停めて御主人を起こそうとしますが、反応がありません。

カーナビに最寄りの救急病院を入力し、なんとか辿り着いたそうです。

診察した医者は奥様に診断結果を告げました。

幽霊に憑りつかれた・・・ではなく。

「熱中症と脱水症状ですね」との事。

詳しい事は分かりませんが、冷房を効かせていても熱中症を完全に防げるわけではないようです。

その後、御主人は無事に退院したそうですが、右耳の聴力が大幅に弱くなってしまったそうです。

 

少しずつ涼しくなってきておりますが、まだまだ油断できませんね。

皆様、ご自愛くださいませ。